スペイン支配以前、この地域にはナワトル語を話すピピルの人々のほか、レンカやマヤの人々が暮らしていた。スペイン軍は1520年代にこの地域を征服し、植民地当局はスペイン支配を中心に、土地、労働、宗教、地方統治を再編した。エルサルバドルはグアテマラ総督領の一部となり、1821年にスペインからの独立を宣言した。中央アメリカ連合州に短期間属した後、独立共和国として発展した。19世紀にはコーヒーが主要輸出産業となり、土地と政治的影響力は有力な農村家族や企業に集中した。1932年、農村労働者と先住民社会が関わる蜂起の後、国家主導の虐殺ラ・マタンザが起き、多くの先住民が犠牲となった。この事件は公共の記憶と先住民の可視性に深い影響を与えた。20世紀の大半、政治権力は軍の強い影響下にあった。社会的不平等、弾圧、選挙をめぐる争い、武装反対勢力が、1979~1992年の内戦につながる要因となった。和平協定は紛争を終結させ、軍、警察、選挙制度、政治体制を改革した。戦後の歴史には、選挙競争の活発化、戦時中の人権侵害の責任をめぐる論争、移住、暴力、歴史的記憶を保存する取り組みが含まれる。
エルサルバドルの歴史
エルサルバドルの歴史は、先住民社会、スペイン植民地支配、独立、コーヒーを基盤とする経済発展、軍政、内戦、民主的再建が結びついている。スペインによる征服以前、この地域ではナワトル語を話すピピル、レンカ、マヤの人々が暮らしていた。1979~1992年の内戦と和平協定は、同国の制度、政治、集合的記憶を理解するうえで重要である。
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