キルギスの約70%は山地で、約30%は平野と谷です。氷河、高山帯・亜高山帯の草地、岩場やガレ場、ステップ、針葉樹林と広葉樹林、クルミ・果樹林、内陸水域があります。国有林基金は約250万ヘクタールを占め、そのうち約130万ヘクタールが森林で、国土面積の約6.4%に相当します。 天山山脈には、特徴的な生態系と種があります。西天山は国境をまたぐユネスコ世界遺産地域で、哺乳類61種、鳥類316種、爬虫類17種、両生類3種、魚類20種超が生息しています。絶滅のおそれのある野生動物には、ユキヒョウ、アルガリ、メンツビールマーモット、セーカーハヤブサ、数種のハゲワシが含まれます。野生のリンゴ、アンズ、ピスタチオ、ブドウ、スモモ、ナシ、クルミ、サンザシも特徴的な植物です。イシク・クルは約431万4,400ヘクタールの生物圏地域です。湖の長さは約180キロ、幅は約60キロ、最大水深は約700メートルです。景観は亜熱帯からツンドラまで広がり、記録された動物種は335種です。このうち哺乳類は54種、鳥類は267種で、39種はキルギスのレッドブックに記載されています。 保護地域には、国立自然保護区、国立自然公園、生物圏地域、ラムサール条約湿地、生態回廊があります。2024年、キルギスには約57万8,600ヘクタールを占める国立自然保護区が10か所、約72万6,800ヘクタールを占める国立自然公園が13か所ありました。ラムサール条約登録湿地はイシク・クル、ソン・クル、チャティル・クルの3か所で、合計約67万9,408ヘクタールです。保護区は通常、より厳しい保護を適用します。一方、公園は区域を設け、制限付きのレクリエーションやその他の規制対象活動を認めることがあります。天然資源・環境・技術監督省は、国全体の保護、監視、国家登録、区域規則を担当しています。国立科学アカデミーは生物学研究と生物多様性監視に貢献しています。 サルィ・チェレクは、1978年からユネスコの「人間と生物圏」計画の対象です。保護区の面積は約44,892ヘクタールで、標高1,200~4,247メートルに位置します。生態系には、クルミ、リンゴ、ナシなどの果樹、モミ、トウヒ、ジュニパー、草地、ステップ、水域があります。管理されない観光、通過交通、湖岸近くの建設は圧力となっています。西天山では、密猟、過放牧、違法な伐採や干し草の採取、花の採集、管理されないレクリエーションも脅威です。 内閣規則に基づいて設置された生態回廊は、保護地域を結び、ユキヒョウとその獲物の移動を支えます。2025年、生態回廊の面積は約80万ヘクタールで、連結する保全システムは120万ヘクタールを超えました。牧草地利用者との合意により、該当地域の放牧密度は季節ごとに約1万5,000頭、率にしてほぼ4分の1(約25%)削減されました。牧草地(жайыт)は国の資源です。アイユル・アイマクや市などの地方自治体が、牧草地委員会、地域の牧草地計画、年間計画、牧草地利用証、地域料金を通じて利用を管理します。2025年の内閣決定第301号は、その他の牧草地利用に関する標準規則を定めていますが、全国一律の料金はありません。 野生動物と狩猟対象種は国有です。天然資源・環境・技術監督省が、狩猟期、上限、割当、捕獲計画を定めます。合法的な狩猟には通常、狩猟者証、銃器許可、狩猟許可証(путёвка)、個人射獲証またはトロフィー票が必要です。外国人の狩猟者は、認可を受けた狩猟場と委員会承認済みの割当を利用し、天然資源利用料を支払います。公表されている料金の例は、マルコポーロ羊が100万ソム、シベリアアイベックスが20万ソムです。レッドブック掲載種は通常の一般狩猟の対象ではなく、例外には特別許可が必要です。保護対象の野生動物、植物、森林資源を無許可で採取したり損傷したりすると、制裁を受ける場合があります。調査記録に掲載された補償額は、ユキヒョウが200万ソム、アルガリ、ヒグマ、マラル、ジェイランが各150万ソム、アイベックスが30万ソムです。 アラ・アルチャ、カラコル、ベシュ・タシュ、チョン・ケミン、ハン・テングリ、サイマルー・タシュなどでは、自然を楽しむレクリエーションが可能です。2025年、国立保護地域は約27万1,000人の来訪者を記録し、収入は3,770万ソムでした。入場、サービス、開園期間、許可される区域、アクセス条件、ガイド付き利用は、場所や天候によって異なります。2026年には、天然資源省が観光・レクリエーションの受容力を評価する方法を定めました。確認できる資料では、全国共通の自然保護地域パスや料金はありません。したがって、厳格に保護された地域が、自由に訪問できる場所とは限りません。 人と生態系に影響する自然現象には、地震、落石、雪崩、土石流、洪水、鉄砲水、氷河湖決壊洪水、地滑り、干ばつ、氷河の縮小、山火事があります。2024年、当局は地滑りの危険箇所4,554か所、影響を受ける集落543か所、土石流の渓流3,103か所を記録しました。非常事態省とキルギス水文気象局は監視と警報を担当し、天然資源省は生態系と資源の側面を扱います。状況は地域ごとに変わるため、どの場所も特定の季節なら安全という一般論は信頼できません。 自然教育と研究の体制は整っていますが、複数の機関に分かれています。省は、自然、生物多様性、気候、資源保護に関する情報提供、セミナー、展示、学校活動を行います。国立科学アカデミー生物学研究所は、分類学・生態系の研究、生物多様性監視、遺伝資源の研究を行っています。生物圏地域も、研究、監視、環境教育を支えます。現在の対立には、牧草地利用と生息地・移動の保護、密猟と野生動物の保全、資源採取と保護規則、農業、家畜飼育、採掘、観光と山岳・湖沼生態系との間の対立があります。対策には、放牧計画、輪換利用、生態回廊、捕食者に強い家畜囲い、カメラ監視、検査、許可、罰金が含まれます。野生動物に家畜を殺された場合の全国一律の補償制度は、確認できる資料では定められていません。
キルギスの自然
キルギスには、高山の景観、氷河、高山帯・亜高山帯の草地、ステップ、森林、湖沼、河川があります。国土の大半を天山山脈が占め、南西部にはパミール山地の一部があります。自然の保護、利用、監視は、国の機関、地方自治体、研究機関、保護地域の管理機関に分かれて担われています。
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