ジャマイカの芸術分野には、絵画、素描、陶芸、彫刻、版画、織物、ジュエリー、ファッションデザイン、写真、デジタルイラスト、アニメーション、音楽、執筆、映画、舞台芸術、建築が含まれます。現地では「ビジュアル・アーツ(Visual Arts)」「パフォーミング・アーツ(Performing Arts)」「リテラリー・アーツ(Literary Arts)」「クリエイティブ産業(Creative Industries)」「文化・クリエイティブ産業(Culture and Creative Industries、ECCI)」という用語が使われます。ECCIは、芸術的、教育的または商業的価値を持つ、組織的な文化・創造活動を指します。アーティストや文化実践者は、個人で、地域団体を通じて、あるいは機関や企業とともに活動できます。 文化・ジェンダー・娯楽・スポーツ省(Ministry of Culture, Gender, Entertainment and Sport、MCGES)が国の政策を担当します。国家文化・クリエイティブ産業評議会(National Cultural and Creative Industries Council、NCCIC)は分野間の調整を支援し、ジャマイカ文化開発委員会(Jamaica Cultural Development Commission、JCDC)は法定の文化プログラムとジャマイカ各地の教区事務所を運営します。ジャマイカには、職業、展覧会、資金、市場に関するあらゆる問題を扱う単一の国立芸術機関はありません。2025~2035年のグリーンペーパーは、さらなる政策策定と、予定されている娯楽・文化・クリエイティブ経済法を提案していますが、現行法ではありません。 ジャマイカ研究所(Institute of Jamaica、IOJ)は有形・無形の遺産を保存し、紹介しています。そのジャマイカ国立美術館(National Gallery of Jamaica、NGJ)は、タイノの遺物から現代ジャマイカ美術までを網羅する、同国の代表的な国立美術コレクションを所蔵しています。IOJにはジャマイカ音楽博物館と、子どもや若者に文化・芸術学習の機会を提供するジュニア・センターもあります。入場の可否や開館時間は機関によって異なります。イースト・ストリートにあるIOJの博物館では、入場料は子どもJMD 100、大人JMD 600、教師JMD 200と案内されています。NGJの開館時間は火曜から木曜が10:00~16:30、金曜が10:00~16:00、土曜が10:00~15:00です。入場料は別途の場合があります。機関はキングストンに最も集中していますが、NGJの利用機会とJCDCの教区組織によって、首都以外にも活動が広がっています。 JCDCは、美術と舞台芸術の主要な公的発表の場を提供しています。ジャマイカ視覚芸術コンクール・展覧会には、6歳以上のジャマイカ人アーティストが応募できます。通常、6月に賞のポータルから応募し、審査は7~8月ごろ、授賞式は10月ごろ、展覧会はおおむね10~11月に開催されます。写実的、抽象的、実験的、伝統的な作品も対象になり得ますが、わいせつ、暴力的、女性蔑視的、差別的、または社会的に問題のある作品は除外されます。賞には金・銀・銅の表彰が含まれる場合があります。JCDCは、ダンス、聴覚障害者のダンス、ドラマと演劇、伝統的な民俗芸能、音楽、スピーチを対象とする年次フェスティバルも開催します。個人、学校、地域・青少年・社会クラブ、教会、民間・公共団体が参加できます。教区大会から全国大会へ進み、研修、発表機会、表彰、メダル、トロフィー、証明書、場合によっては賞金を得られます。入賞者は、国や教区の催しに活用されるデータベースに登録されることがあります。 教育の機会は複数の機関に分かれており、標準化された単一の養成制度はありません。エドナ・マンリー視覚・舞台芸術大学(Edna Manley College of the Visual and Performing Arts)は、美術、音楽、演劇、ダンス、芸術運営、人文科学の各スクールと継続教育を提供しています。課程は、修了証、準学士号、学士号につながる場合があります。創作適性、ポートフォリオ、学校資格の要件は課程によって異なります。西インド諸島大学モナ校(University of the West Indies Mona)では、文化・クリエイティブ産業、音楽と舞台芸術、娯楽・文化事業運営、映画研究、脚本執筆を学べます。ジャマイカ工科大学(University of Technology Jamaica)のカリブ建築スクール(Caribbean School of Architecture)では、少なくとも4年間・143単位の建築学研究学士課程に続き、少なくとも2年間の建築学修士課程を提供しています。学士課程の入学要件には、英語と数学を含むCSECまたはGCE科目5科目以上と、約10点の作品によるポートフォリオが含まれるとされています。入学時期は1月と8月です。 建築には、一般的な芸術活動には適用されない固有の職業要件があります。ジャマイカで建築家として業務を行う人は、建築家登録委員会(Architects Registration Board、ARB)に登録しなければなりません。専門職への道には、認定された資格、登録建築家の下での実務経験、事例研究・筆記・口述から成る専門実務試験、毎年の免許更新、継続的専門能力開発、所定の料金が含まれます。 JAMPRO内のジャマイカ映画委員会(Jamaica Film Commission)は、映画とアニメーションをクリエイティブ産業の活動として支援します。制作に関する助言、輸出・投資支援、能力開発、ロケ地や許可の調整を行う場合がありますが、制作そのものを引き受けるわけではありません。企画によっては、教区議会、警察、国家環境計画庁、ドローン、水中撮影、公用地に関する許可も必要です。要件、料金、所要期間は企画と場所によって異なります。 著作権は、独創的な作品が文章または記録された形で作られると自動的に発生するため、すべての作品を登録する必要はありません。作者が最初の権利者となり、他者に利用許諾を与えたり権利を譲渡したりできます。著作者人格権も適用されます。ジャマイカ知的財産庁(Jamaica Intellectual Property Office、JIPO)は、最低料金で任意の寄託サービスを提供しています。JIPOの現行案内によると、文学、演劇、音楽、美術の著作権は作者の生存期間に加えて95年間存続します。ジャマイカで出版すると、国立図書館に図書館資料を納本する義務が生じる場合があります。音楽を公の場または商業目的で利用する際には、作曲者、作者、出版社の権利についてジャマイカ作曲家・作者・出版社協会(Jamaica Association of Composers, Authors and Publishers、JACAP)の許諾が必要な場合があります。放送、公演、新しいメディアでの利用に関するプロデューサーと実演家の権利は、JAMMSが扱います。出版、展示、上演、サンプリング、撮影、翻案の前に権利関係を明確にしてください。 MCGESは、視覚芸術家、実演家、音楽家、ダンサー、映画制作者など、娯楽・文化・クリエイティブ分野の実践者を対象とする電子登録簿(E-Registry)を運営しています。登録は本人確認と、給付、業務用機材プログラム、奨励策へのアクセスを支援します。現行のFAQでは登録料は無料とされていますが、申請前に最新の条件を確認してください。ジャマイカのアーティスト全員に共通する助成金、展覧会、市場登録の手続きはありません。販売や職業上の機会は、NGJやIOJの展覧会、JCDCの展覧会やアートフェア、映画・音楽のライセンス、クリエイティブ産業のネットワークを通じて得られることがあります。JCDCの美術作品販売は事業開発室が支援し、2025年版ハンドブックでは最終販売価格の25%が手数料とされています。プログラムの締切、許可料、機関の料金、商取引条件は変わるため、担当組織に確認してください。
ジャマイカの芸術
ジャマイカの芸術には、美術、音楽、文学、映画、ダンス、演劇、建築、デザイン、写真、デジタル表現が含まれます。国の文化機関は整備されていますが、担当は政府機関、文化団体、学校、専門職団体に分かれています。キングストンは主要な機関の中心地であり、教区ごとのプログラムが島全体で活動への参加機会を提供しています。
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