マルタの行政ではマルタ語と英語が使われます。裁判所では、法律が認める場合にマルタ語と英語が使われます。英語はビジネスや国際的なやり取りで広く使われ、追加の言語としてイタリア語もよく使われます。15~64歳を対象とした2022年マルタ技能調査では、英語を使えると答えた人は96.0%、マルタ語は90.4%、イタリア語は62.0%でした。マルタ島とゴゾ島には同じ国の言語制度が適用され、地域ごとに異なる法制度は確認されていません。 子どもは16歳までの義務教育を通じて、マルタ語と英語に触れます。小学校1~6年では、Malti、外国語としてのマルタ語、英語を学びます。外国語への意識を育てるプログラムは3~6年を対象とします。7、8年では英語、Malti、アラビア語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語を選択できます。9~11年ではこれらや他のカリキュラム科目を継続し、学校での正式な認定は中等教育修了資格制度(Matriculation and Secondary Education Certificate system、MATSEC)を通じて行われます。外国から来た学習者は、通常教育課程に移る前に、International Learners’ Directorateとそのナクサール導入センターで、英語とマルタ語の短期集中実用支援を受けられる場合があります。通常は学校または同局を通じて利用し、あらゆる状況に対応する子ども向けの単一全国語学講座はありません。 生涯学習・雇用局(Directorate for Lifelong Learning and Employability、DLE)は、申請年の12月までに15歳になる人を対象に、公的な語学講座を提供しています。講座はマルタ島とゴゾ島の各地で、教室授業、ライブオンライン授業、自主学習形式で行われます。現在の講座には、中国語、英語、外国語としての英語、英会話、ビジネス英語、ケンブリッジ英語検定B2 First対策、発音、フランス語、ドイツ語、イタリア語、Malti、外国語としてのマルタ語、マルタ手話、スペイン語があります。14週間の講座は通常2月または10月、8週間の講座は通常3月に始まり、申請受付は一般に1月または7月に始まります。Maltiと英語のいくつかの講座ではレベル判定テストがあり、通常は受講者が10人以上集まらないと開講されません。受講枠は一般に申請順に割り当てられます。 DLEの受講料は講座の種類と長さによって異なります。同等の講座グループに掲載されている料金は、14週間以下で€18.63、14週間を超え32週間以下で€34.94、中級、上級、レベル4または情報技術の講座で€46.59です。Maltiまたは英語の識字講座、高齢者が初めて受講する講座、一部の経済的困難がある人の講座は無料の場合があります。出席率が80%以上で、必要な課題を完了した受講者は、マルタ資格枠組み(Malta Qualifications Framework、MQF)の講座修了証を受け取れます。それ以外の場合、提供機関は出席証明書を発行できます。DLEの講座を受講しても、マルタの滞在許可は得られません。外国人学習者は適法な在留資格を示す必要があり、未登録の外国人はこれらの講座を受講できません。 民間の英語学校は、英語教授(English Language Teaching、ELT)評議会の法定品質・監督制度の下で運営されています。マルタ島とゴゾ島の認可校では、一般英語や集中英語、仕事やビジネスのための英語、履歴書や面接の準備、IELTS、ケンブリッジ英語検定、TOEFLの対策、ジュニア講座、オンライン学習を提供しています。家庭教師派遣型や遠隔学習の提供者もあります。年齢制限、入学条件、期間、料金は提供者によって異なります。ELT認可があるだけでは、講座がMQF認定を受けているとは限りません。さらに上級の教育や高等教育を提供する機関には、マルタ高等・継続教育機関(Malta Further and Higher Education Authority、MFHEA)による認可または認定が別途必要な場合があります。 マルタ大学は、2005年以来、マルタ語学部を通じてマルタ語学習を提供しています。外国語としてのマルタ語の科目は通常4 ECTS単位で、14週間にわたる28時間の学習を含み、多くの場合、ライブオンライン授業で行われます。MAL0011などの科目とその後の科目は初級から上級へ進み、MAL0018はヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages、CEFR)のC1を目標とします。講座は通常10月から2月、または2月から5月に行われ、需要に応じて開講され、受講枠は登録順に割り当てられます。EUと非EUの学習者は、それぞれ適用される登録料を支払います。修了すると出席証明書ではなく、正式な成績証明書が発行されます。 MATSECは、英語、Malti、外国語としてのマルタ語、アラビア語、中国語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、イタリア語、ラテン語、スペイン語などの学校試験を正式に実施します。DLEの講座では通常、全国共通の最終試験ではなく、継続的な評価が使われます。日常的な語学力を証明する単一の全国資格はありません。英語教授資格には、筆記の英語教授テストと口頭の英語運用能力テストなど、別の試験があります。新たにELT許可を申請するには、定められた許可要件の下で少なくともBand 3が必要です。 語学力は、居住権や市民権の手続きにも影響する場合があります。長期居住には通常、5年間の適法かつ継続的な居住、100時間以上の「I Belong」講座と75%以上の試験得点、MQFレベル2のマルタ語と65%以上の得点が必要です。掲載されている申請料は€500です。申請前に証明書を取得してください。帰化には、マルタ語または英語の十分な知識が必要です。2026年に政府が発表した、一部の低技能の第三国労働者向け講座にはマルタ語と英語の必修研修・試験が含まれ、許可更新に影響する場合がありますが、利用資格と参加の詳細は適用される在留資格によります。全国一律の一般的な職場言語要件は確認されていないため、雇用主や業種ごとに確認が必要です。医療従事者向けマルタ語講座のような業種別の講座はあります。 オンライン学習の選択肢はありますが、提供元は分散しています。DLEはライブオンライン形式と自主学習形式を提供し、マルタ大学は録画授業ではなくライブオンライン授業を採用しています。ELT評議会は遠隔学習の提供者を認定しています。あらゆる語学学習の目的に対応する単一の全国ポータルはありません。講座や時間割は需要や空き状況に応じて変わります。2025年の例として、成人向け「Language To Go!」では、Maltiと英語の無料入門セッションを、3~4週間、週2~3回、各回約90分で提供していましたが、枠に限りがあり、季節によって利用できる時期が異なりました。
マルタにおける言語学習
マルタの国語はマルタ語、公用語はマルタ語と英語です。英語はビジネスや国際的なやり取りで広く使われ、マルタ語は地域社会への参加や公的な意思疎通の中心にあります。語学学習の場として、学校、公的な成人向け講座、民間の英語学校、マルタ大学、オンライン授業があります。適切な選択肢は、年齢、学びたい言語、時間割、居住資格、正式な認定が必要かどうかによって異なります。
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