公的医療網には、保健センター(CS)と、より小規模な診療所(PS)が含まれ、アグア・グランデ、メ・ゾシ、レンバ、ロバタ、カウエ、カンタガロ、プリンシペにある。これらの施設は、一次医療、予防、予防接種、母子保健、家族計画、性と生殖に関する保健サービス、健康教育、地域支援への主な窓口となる。伝統医療も地域に存在するが、公的制度への正式な統合は全国で確立された経路ではなく、今後の計画目標である。 サントメ島のアイルス・デ・メネゼス病院は全国の基幹病院である。マヌエル・ディアス・ダ・グラサ地域病院はプリンシペを担当する。想定される経路は、診療所または保健センターを最初に受診し、適切な病院へ紹介され、その後、経過観察のため一次医療に戻るというものだ。紹介と逆紹介のネットワークは整備途上であり、プリンシペは地理やインフラの制約をより受けやすい。国内で受けられない専門治療では、ポルトガルへの医療搬送が必要になる場合がある。がんは搬送理由として多く、2020年には腫瘍の患者53人が搬送された。 全国予防接種計画は1977年から実施されている。2016年以降、出生時のB型肝炎ワクチン接種を全員に提供している。予防接種は保健センター、母子保健サービス、キャンペーン、移動チーム、地域保健員を通じて受けられる。報告された接種率は2023年に87%だった。ユニセフ指標では、DTP3接種率は2022年に97%、麻疹ワクチン初回接種率は同年に77%だった。サントメ・プリンシペは新生児破傷風を排除し、ポリオの発生がない状態を保っているが、接種率はワクチンや地域によって異なる場合がある。 妊婦は診療所でケアを受けられ、母子保健サービスには家族計画と避妊ケアが含まれる。HIV陽性の女性は、母子保健、生殖保健、HIVサービスを一体的に受けられる。青年が性と生殖に関する保健サービスを利用できるかは年齢とサービス内容によって異なり、一部は保護者の同意なしで利用できる。熟練者立ち会いの出産率は2019年に97%だった。妊産婦死亡率は2020年に出生10万件当たり146人と推定された。5歳未満児死亡率は2021年に出生1,000人当たり15人、新生児死亡率は同8人だった。基幹病院には小児・新生児医療があり、退院前に新生児の診察を行う。 保健省は緊急・救急の連絡先として112、113、115を案内している。救急治療と入院は無料である。信頼できる全国的な病院前救急搬送制度はまだ確立されていない。制度の規制とサービス再開が課題とされ、プリンシペの救急対応には重大な不足が残る。待ち時間や診療時間について信頼できる全国データはないため、差し迫った状況でなければ、予定受診の前に地域の施設へ利用可能か確認する。 サントメ・プリンシペには全国健康保険制度がない。無料利用の対象は主に救急・入院、妊婦、5歳未満児、外部資金によるマラリア、HIV、結核の各計画に限られる。そのため通常の診察、薬、検査、紹介には家計から直接支払う費用が発生する場合がある。入手できる評価では、家計の10.2%が破滅的医療支出の影響を受けた。費用が通常の受診を遅らせたり、救急部門の過密につながったりすることもある。 国立医薬品基金(FNM)は施設や患者へ医薬品を供給するが、同国は輸入医薬品と医療技術に大きく依存している。調達の遅れや在庫切れにより、入手できなくなることがある。入手できる医療制度評価によると、サントメ・プリンシペには独立した全国医薬品規制当局、品質管理検査機関、全国的な価格規制制度がない。このため偽造医薬品のリスクは無視できず、最安の後発医薬品価格は国際参照価格の約4.9倍と推定された。 保健センターでは、血球計算、尿検査、心電図、X線など最低限の診断検査を行う。アイルス・デ・メネゼス病院では、生化学、微生物学、細胞診、超音波、心エコー、コンピューター断層撮影を追加で利用できる。全国的な病理、組織学、細胞病理学の能力は拡充目標の段階にあり、そのことも一部のがん診断と治療に国外紹介が必要な理由となっている。 非感染性疾患は現在、主な死因となっており、2020年にはアイルス・デ・メネゼス病院の入院の約70%がそれらに関連していた。成人の高血圧有病率は30.6%と推定される。結核罹患率は2021年に人口10万人当たり36.8件と推定された。HIV陽性者は計画を通じて直ちに抗レトロウイルス療法を受ける。一方、入手可能な評価では、C型肝炎治療は全国で提供されていなかった。水に関連する疾患や顧みられない熱帯病も、公衆衛生上の課題である。 アイルス・デ・メネゼス病院では精神科・心理サービスを受けられる。同院は2020年に精神科の外来診療946件、入院334件を記録したが、全国の有病率について信頼できるデータはなく、地域精神保健との統合を示す証拠も限られている。 治療後の経過観察は、保健センターと診療所を通じて続けることが想定されている。HIV曝露児は一次治療クリニックでフォローアップを受け、新生児や小児の専門症例は必要に応じ基幹病院に戻る。継続ケアと緩和ケアのネットワークは全国で整備途上にある。遠隔医療と統一電子カルテは試験運用または拡大計画の段階で、DHIS2による報告は現在、主に予防接種、生殖保健、結核、HIV/AIDS、マラリアを対象とする。 2023~2032年国家保健開発計画(PNDS)は計画と基準値の枠組みを示すが、個々の事業が確認なしに全面実施済みとみなしてはならない。計画には患者の権利・義務憲章と苦情申立制度が含まれるものの、全国的に確実に実施されているとは確認されていない。死亡登録は不完全で信頼性に乏しいため、死因情報にも注意が必要である。紹介、医薬品、救急搬送、プリンシペでのサービスについては、保健省を通じて各施設の連絡先と利用可能状況を確認する。
サントメ・プリンシペにおける医療と健康
サントメ・プリンシペには、保健省が主導する公的医療制度があるが、制度は分断されている。一次医療センターや診療所では、通常の診療、予防、予防接種、妊産婦ケアのほか、HIV、結核、マラリアの一部サービスを提供する。サントメ島のアイルス・デ・メネゼス病院は全国の紹介先病院で、プリンシペには地域病院がある。救急治療と入院は無料だが、通常の診療、薬、専門治療には家計からの直接負担が生じることがある。
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