マルタ憲法第2条はローマ・カトリック使徒宗教を国の宗教として認め、何が正しく何が誤りかを教える義務と権利を教会当局に与えています。第40条は良心と宗教礼拝の完全な自由を保障し、第45条は信条を含む理由による公法上の差別を禁止します。欧州連合基本権憲章も、信仰を変更・公に表明する自由を保護し、宗教的多様性の尊重を求めます。宗教職者は、その宗教団体が認めない形式で儀式を行う義務を負いません。 2021年国勢調査は15歳以上の住民の自己申告宗教を調べました。ローマ・カトリックは373,304人、82.6%、イスラム教徒17,454人、3.9%、正教会信者16,457人、3.6%でした。またヒンドゥー教徒6,411人、英国国教会員5,706人、プロテスタント4,516人、仏教徒2,495人、ユダヤ教徒1,249人、その他の宗教911人、無宗教23,243人、5.1%を記録しました。宗教所属の回答から礼拝参加頻度や正式会員資格は分かりません。研究記録では、非カトリックまたは無宗教と答えた65,919人の84%がマルタ国籍ではなく、多言語・共同体主導の宗教サービスが実際上重要である理由の一端を示しています。 マルタ大司教区とゴゾ教区が主なカトリック組織です。カトリック教区(parroċċi)はミサ、教理教育、秘跡記録を担います。地元の語には教会を意味するKnisja、ミサを意味するQuddiesaがあります。教区・日程によって、日曜・祝日の礼拝に英語、ドイツ語、イタリア語、ラテン語、マラヤーラム語、ポーランド語、セルビア正教会の言語、スペイン語、シロ・マラバル典礼、タガログ語などが使われます。日曜・祝日の時間は該当教区に確認してください。非カトリックの礼拝は一般に該当共同体・聖職者が運営し、すべての宗教をまとめる国の傘組織はありません。記録される共同体には英国国教会、バプテスト、イスラム、アフマディーヤ、ユダヤ、ギリシャ・ルーマニア・ブルガリア・ウクライナ・コプト・セルビア・ジョージア正教会、ギリシャ・カトリック、バハイ、ダンマカヤ、パキスタン系の団体があります。 国立学校は憲法の枠組みに従ってカトリック宗教教育を提供します。教育法第605章45条に基づき、保護者はカトリック宗教または人生観・倫理を選べます。16歳未満の子どもについては保護者が拒否を申し立てられ、16歳以上の生徒は自ら申し立てられます。カトリック課程は司教の権限で作成されます。教会立学校は別個のカトリック教育経路です。2026~2027年度の入学情報に記載された費用は、申請25ユーロ、遅延申請30ユーロ、登録50ユーロです。現行条件・費用はカトリック教育事務局に確認してください。 マルタでは2026年、宗教・世俗・国民的な日を含む有給祝日が法定14日あります。記載された宗教祝日は、聖パウロの難破の日(2月10日)、聖ヨセフの日(3月19日)、聖金曜日(4月3日)、聖ペトロと聖パウロの日(6月29日)、聖母被昇天祭(8月15日)、勝利の聖母の日(9月8日)、無原罪の御宿り(12月8日)、クリスマス(12月25日)です。教区祭(festa)や行列は法定祝日以外にも行われ、地域の宗教慣行であって、別個の全国雇用上の権利ではありません。 宗教上の人生儀礼には、該当信仰団体の手配と適用される民事手続きの双方が必要な場合があります。カトリック洗礼では、通常、家族が居住教区に連絡し、Public Registry発行の出生証明書と身分証を提出して準備を行います。代父母は通常1人または2人で、16歳以上、信仰を実践するカトリック信者であり、信仰宣言をする意思が必要です。他教区での洗礼には正当な理由と許可が必要な場合があります。成人の洗礼希望者はwelcome.church.mtを通じて成人キリスト教入門(RCIA)に参加できます。堅信・初聖体には通常、洗礼証明、教理教育・準備、必要に応じて教区許可が必要で、記録は教区が保管します。 マルタの婚姻は民事婚または宗教婚が可能です。宗教婚では、教会・宗教団体が婚姻法第255章に基づき認められ、当事者の少なくとも一方がその宗教に属するか信仰を告白している必要があります。カトリックのカップルは通常、約2年前に教会手続きを開始し、Cana準備を行い、挙式約6か月前に最終婚前準備、約3か月前に教区面談と証明書の準備をします。Public Registryによる民事婚は通常約3か月前、Curia Marriage Officeには約2か月前の連絡が必要となる場合があります。正確な手配は教区、Curia、カップルの状況によります。宗教職者は挙式直後に婚姻証書をPublic Registryへ送付し、カトリック教会法上の婚姻は法定条件に従い認められます。 家族がカトリック葬儀を希望する場合、教区は教会での祝福、葬儀ミサ、聖職者の関与を手配できる場合があります。聖職者が葬列を教会で迎え、教区が記録を保管する場合があります。利用、時期、費用は教区・信仰共同体によります。確認された公的情報には全国一律の宗教サービス料金表はなく、寄付・共同体料金は変動しますが、民事登録料金は現行法定料金に従います。 宗教間対話には、2011年に設立された大司教区の宗教間対話委員会という正式なカトリック窓口があります。大司教への助言、カトリック教育支援、行事開催を担います。2026年の宗教間集会には、キリスト教、イスラム、ユダヤ、ヒンドゥー・インド系、仏教、バハイ、正教会の代表が参加し、より広い公的な接点を示しました。政府・議会の対話は、礼拝、儀式、信仰指導を担う個別共同体や聖職者の代わりではありません。
マルタの宗教
マルタはローマ・カトリック使徒宗教に憲法上の優位性を与える一方、すべての人に良心、信仰、礼拝の自由を保障します。ローマ・カトリックが最大の宗教ですが、イスラム、正教会、ヒンドゥー、英国国教会、プロテスタント、仏教、ユダヤ教、バハイなどの共同体や、宗教に属さない人々もいます。宗教生活には教区礼拝、各共同体の礼拝、宗教教育、祝日、宗教間対話、洗礼・結婚・葬儀などの儀式があります。
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