労働者が賃金と引き換えに他者の指揮下で働く場合、雇用関係が成立します。強制労働は禁止され、性別、年齢、国籍、出自、意見、労働組合加入にかかわらず平等な扱いが適用されます。労働法典は強行的効力を持ちますが、雇用契約や労働協約でより有利な保障を定めることはできます。 制度は無期契約(CDI)と有期契約(CDD)を認めます。通常、特別な方式がなくても契約は有効ですが、CDDは書面で作成し、正確な期間を記載しなければなりません。CDDは最長2年で、1回更新できます。6か月を超える契約にはONAPEビザが必要です。CDI、外国人労働者との契約、居住地の変更を伴う契約にもビザ要件が適用されます。ONAPEは職業紹介と正式な契約ビザを扱います。ONAPEが30営業日以内に回答しなければ、ビザは付与されたものと扱われます。方式・ビザ要件の不備は、労働者に有利な再分類や即時解除につながることがあります。CDD終了後も労働が続けば、無期契約と認められる場合もあります。試用期間は明示的に合意した場合に限り有効で、管理職は最長6か月、事務職、技術者、監督者は3か月、その他は1か月です。政令上の例外と法定代理人の同意がある場合を除き、14歳未満の児童は原則雇用できません。 農業以外の労働時間は通常週39時間まで、農業は年2,400時間までです。特別免除がない場合、時間外労働は年94時間まで命じられ、実効上限は1日11時間、週54時間です。割増賃金は政令または労働協約によります。夜間労働は通常22時から5時までです。労働者は少なくとも12時間の日次休息と24時間の週休を受け、通常は日曜日です。年次休暇は実労働月ごとに2労働日付与され、1年後に権利が生じ、通常その後12か月以内に取得します。家族行事の休暇は最長10日で、年休を減らしません。 非農業労働の法定最低賃金は時給355 FCFA、169時間換算で月59,995 FCFAと記録されています。農業最低賃金は時給302.8 FCFA、200時間換算で月60,560 FCFAです。これらは政令11-055/2011に基づき、文書で確認できる最新改定は2011年です。雇用主は通常、月給を月末後8日以内に支払い、給与明細を交付します。賃金控除は、法律で認められる控除、前払い、差押え、譲渡、認可融資などに限られます。賃金請求は通常5年以内に行えます。 CNPS(Caisse Nationale de Prévoyance Sociale)は、家族給付、出産、労災・職業病、老齢、障害、遺族、社会活動の各部門を管理します。雇用主が登録し、労働者も制度に記録されます。調査資料では、雇用主の保険料は被保険賃金の4%(1.5%の追加徴収の可能性あり)、年金保険料は8.5%で、CNPS案内上、雇用主5%、労働者3.5%とされています。保険料率と給付の詳細は現行CNPS通知で確認してください。 産前6週間、産後8週間の産休があり、病的状態ではさらに最長3週間追加できます。授乳中の母親は、子どもが15か月になるまで、労働日ごとに最長1時間の有給休憩を受けられる場合があります。妊娠中や保護期間中の解雇は、妊娠と無関係の重大な非行、または雇用関係の継続が不可能な場合に制限されます。違反には賃金12か月分相当の補償が科される場合があります。母親は出産後15か月まで、予告なしに退職できます。職業外の病気や事故では、契約は少なくとも6か月停止することがあります。労災・職業病では、回復または配置転換を伴わない恒久的な就労不能まで契約が停止します。この期間中の解雇は原則禁止され、労働監督官の許可が必要です。 雇用主は労働安全衛生対策、保健サービス、試用期間終了までの採用時健康診断、定期健診、保護具、安全訓練を提供します。従業員50人以上の事業所は衛生安全委員会(Comité d'hygiène et de sécurité)を設置し、年2回以上会合を開きます。委員には年10時間の有給活動時間があります。雇用主は事故・職業病情報をCNPSと労働監督局へ報告します。危険状態では監督官が少なくとも4暦日の是正期間を定めた正式通知を発行できます。差し迫った危険には即時措置が可能で、3日以内に裁判所へ不服を申し立てられます。 懲戒処分には職務上の非行が必要です。金銭的制裁は禁止です。口頭注意を除き、雇用主は労働者に弁明機会を与え、理由、場所、問題となる行為の日時を示し、適用される24時間または書留郵便の5営業日の通知期間を守ります。立証責任は雇用主にあります。1996年法典には、ハラスメント、HIV、障害差別に関する明示的な現行条項がありません。2026年改正案で提案された保護を施行済みの法律として扱わないでください。 CDIを終了する雇用主には、通常、客観的かつ重大な理由、事前面談、書面通知が必要です。予告期間は勤続期間が短ければ15日、勤続1年後は1か月、勤続3年以上は2か月です。司法審査の後に重大な非行が認められると、予告がなくなることがあります。予告中、労働者は週1日の有給求職日を受けます。勤続2年以上の解雇補償は、過去12か月の平均総賃金に対し、最初の5年間は年25%、次の5年間は30%、11年目以降は35%です。雇用主は直ちに就労証明書を交付します。合意解約は労働監督局の前で書面化します。 経済的解雇では、対象職務、対象労働者、選定基準について代表者に書面で知らせ、8日間の回答期間を設け、労働監督官を関与させます。回避策を最長30日間協議できます。通常、選定は職業能力が最も低い人、勤続が最も短い人、家族責任が最も大きい人、年齢が最も若い人の順に進めます。解雇された労働者は1年間の再雇用優先権を持ち、1か月以内に申請します。保護対象の代表や一部の元代表、候補者の解雇には監督官の事前許可が必要です。 労働者は労働組合を結成・加入でき、雇用主は組合活動を理由に差別や圧力を加えてはなりません。選挙で選ばれる労働者代表は、更新可能な2年任期で、個別・集団の苦情、職場の安全と組織を扱います。従業員60人以上で代表者用施設が必要です。保護対象の代表、退任後12か月以内の元代表、落選候補者のうち6か月以内の者を解雇する場合、事前許可が必要です。違反には賃金18か月分相当の補償が科されることがあります。労働協約は法定保障を改善できます。賃金・職種区分条項は2年以内、その他は5年以内に見直します。 個別労働紛争では、通常、労働監督局または監督官へ申し立てます。調停は義務で、署名済み調停記録は執行可能です。調停が成立しない場合、通常は勤務地を管轄する労働・社会保障裁判所(Tribunal du Travail et de la Sécurité Sociale)へ進みます。裁判・控訴手続きは無料で、労働者は判決執行の支援を受けられます。14万7,000 FCFA以下の判決は、管轄に関する場合を除き通常確定します。それを超える判決には15日以内に控訴できます。集団紛争も労働監督局へ届け出て調停を要します。適法なストライキには要求を明記した書面を雇用主と労働当局へ6暦日前までに通知します。賃金支払紛争を除き、ストライキ日は無給です。適法な参加だけを理由に制裁してはなりません。監督局は事前通知なしに職場へ立ち入り、記録を検査し、試料を採取できます。公式報告書には証拠力があり、10日以内に検察官へ送付されます。
チャドの労働法
チャドの労働法は、従属的な労働、雇用契約、労働時間、賃金、職場の保護、労働者代表、紛争、雇用終了を規律します。現行制度の中心は1996年12月11日付法律038/PR/96とその施行法令です。2026年の改正案は閣議で採択されましたが、公布・施行は確認されていません。規則は主にチャドでの民間・準公的雇用に適用され、公務員、軍関係者などは特別な身分法に従います。
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